インナーチャイルド・アダルトチルドレン

インナーチャイルド・アダルトチルドレン


インナーチャイルドとは、自分の心の中に存在する、心に傷を負った小さな子どものことです。どなたの中にも存在します。幼い頃に無視されて心の奥に封じ込められてしまったあなたの気持ちです。そして、インナーチャイルドを抱えたまま大人になり、日常生活に支障を来たしている人をアダルトチルドレン(AC)と呼びます。

体は大人になっても、心が傷ついた子どもの状態のまま時間が止まってしまい、成長できずにいるため、傷ついた子どものままでいます。だからこそ、心の中で警告メッセージを送ってきます。私たちが苦しみ、悩むのはそのためです。
心に傷を負った子どもの自分を現在の自分が癒して安心させてあげる、それが「インナーチャイルドの癒し」です。

私がセラピーを進める中で感じたのは、大きくわけて2つのタイプがあります。
・良い子ちゃんタイプ
・愛情の欠如タイプ

起きている症状は似ていますが、実はまったく原因がことなるのが特徴です。

良い子ちゃんタイプの症状を代表的にあげると

・自分に自信がない
・常に人の顔色を気にする
・人の評価が気になる
・言いたいことを発言できず我慢をする
・誉められても受け止めることができない
・常に満足できずひたすら頑張る

なぜ良い子ちゃんになってしまったのか?それは私たちが幼い頃から、あたりまえのように良い子になるように教育されているからです。

「良い子」になる為に、親から言われ続けた言葉は、強い暗示となって心の中に強い影響(価値観となって制限)をかけていきます。

親からの言葉の暗示によって人生を支配され、知らず知らずのうちに「良い子」を演じてしまっていることに気がついていない人が多く、そのことで葛藤している人がいます。

本来は、『甘えん坊』だったり、『泣き虫』だったり、『わがまま』だったり、『寂しくて仕方がない』だったり、『とても内気』だったり、『怒りっぽい』だったり・・と、本来の心を抑えて、親の望む「良い子」を無意識のうちに無理やり演じさせられた為に、知らぬ間に心の傷を負ったまま成長してしまうのです。

だからこそ恐ろしいのです。知らぬ間にあなた自身で自分自身に制限をかけているということを知らないで、心のギャップと戦い続けなければならないから・・・・・

よく『私の家は大丈夫、親はシツケに対しては厳しかったけど、暴力をふられたことは無い』と言われますが、愛しているが故のシツケや家庭教育の影響が、 心の傷や人間関係上のトラブルの原因となる場合もあるのです。

「親との関係は良くて、自分の悩みは親とは関係ないと思われる方もいらっしゃるかと思います。しかし、あなたをコントロールしている人は、親だけとは限らずに上司や、先生、パートナーなどの場合もあります。そのことに多くの人は気付いていないのです。

良い子であるために、自分の事は後回しにして、感情を無視し、押さえつけ、他人の意思で動く人がいます。それはなぜか?そう親にしつけられたからです。自分の願望を表に出す事がわがままきただと言われ続けられたことが原因なのです。

いい子は人の顔色ばかり気にして、無意識に気分を害さないように他人にすべてを合わせていきます。本当は自分の願望や希望があったのに・・それを無視して人に合わせて・・・

しかし心の奥底に、知らず知らずに不満(ストレス)を募らせてしまっています。
インナーチャイルドとは、子供の頃に傷ついたあなた自身の感情であり、封印されたあなたの感情(もう一人の自分)の事を言います。

あなた自身が、知らず知らずに我慢していると、心の許容範囲、私はカウンセリングで心のコップと言いますが、心の許容範囲、コップの容量より大きくなると溢れ出します。
そんなときにインナーチャイルドは、心の中で暴れだします。
普段は「良い人」なのに突然キレたり、自己中心的になったり、普段とは矛盾した言動や行動をとったりします。 これがインナーチャイルドの暴走です。

愛情の欠如タイプ の症状を代表的にあげると

・感情的のコントロールがうまく出来ない
・自分ではこうしたいなと思っているのに、うっかりと心にもない事をしてしまう・・・。
・幼少期にとてもいやな事があって、それが頭から離れない・・・。
・子育てがうまくいかない・・、または不安でしかたない・・。
・私なんかどうせ・・・ってすぐ自己否定してしまう・・・。
・すぐに怒ってしまう・・・。恨んでしまう・・・。
・いつもイライラしている・・・。
・優しい気持ちになれない・・・。
・人を信用できない・・・。
・素直な気持ちになれない、心から笑えない・・・。
・自分はなにをやっても上手くいかない、ダメ人間と思っている。
・誰も私を理解してくれないと思っている・・。
・いつも我慢をさせられていると感じる。
・自分の家族とどうしても上手くいかない。
・親に愛されている、愛されたという想いがない。
・人間関係が上手くいかない。
・無意識に私がしたから、あたなとも当然してあたりまえと思ってしまう。


なぜこうなってしまったのか。それは十分な愛情をもらえなかったからです。

子どもの頃に親から無条件の愛情を受けていないと、他人に対しても自分に対しても、愛を与えることができず、そして愛されているということを感じられずに、大人になってしまいます。

あなたの中の小さな子供の存在にいつまでも気づかないで放っておいたままにしておくと、 この子供が怒ったり、悲しんで色々な形で大人のあなたに影響を与えてきます・・・・劣等感を感じていたり、人間関係が上手く行かなかったり、 恋愛が上手く行かない、間違った恋人を選んでしまう・・と様々な場面で強く影響を与えてきます。

自分を愛することができない人は苦しみ、孤独を感じています。

自己否定の強い人は、他人を満足させるために一生懸命頑張るのですが、いつも他人は自分が期待していたほど見返りを与えてくれないので、「自分が悪いから・・・・、自分には愛される価値がないから・・・・」と絶えず自分を責め続ける傾向にあります。

そして、自分の限界を超えて頑張っていることにも気がつかないでいると、ある日、崩れるように鬱になったり、見捨てられるのではないかと不安感いっぱいになるといった、心と体のバランスが崩れる現象があらわれます。

カウンセリングを通じていつも感じることは、自分自身が常に無理して頑張っていることに気がついていないということ。そうなると警告サインを出して気付かせるしか方法はありません。

こういう人たちの心の中には、傷ついたインナーチャイルド(幼い傷ついた子どもの自分)が、誰かが「愛」で癒してくれるのを待っており、愛に飢えています。

またこの子は、恋人でもなく家族でもなく、あなた自身に愛して欲しいのです。

良い子ちゃんタイプと愛情の欠如タイプをそれぞれ説明してきましたが、実際には次のように癒していきます。

セッションでは誘導にそってあなたのインナーチャイルド(小さな子供)に逢いに行ってもらいます。
そして、まず『~しなさ!』、『~するべき!』といった禁止令を解きます。

インナーチャイルドに「~してもいいんだよ」と許可を与えることで禁止令は解けます。続いて、無条件の愛を与えます。インナーチャイルドの癒しでは、ありのままの自分を愛し、受け入れるトレーニングです。

無条件の愛を与えることと、与えられることの両方を学びます。

しかし、それは時には、辛く感じるかもしれません・・・。

ですが、小さな子供はあなたが逢いにきてくれるのを心の中でずっと待っています。

あなたにしか、小さな子供を理解し、癒してくれる存在はいません・・・。

大人のあなたが、子どものあなたに無条件で愛を与えます。

あなただけなのです。他者から愛情を求めても、与えられたとしても癒えることはないでしょう。何度もいいますが、本当に救えるのは、あなた自身だけなのです。

子どものあなたは、大人のあなたから、ありのままの自分を愛してもらうことで、愛されることに条件は必要ないのだということを学びます。

小さな子供を癒してあげましょう。

それはあなたにとって、とても大切な事なのです。

それを受け入れ、その事が今の自分にどの様な影響を与えているのかを知ることによって解放されていくことでしょう。

自分に優しくなり自分を愛することで、自分の正直な、本当のあなたの気持ちに気づき、そして受け入る。それはあなた自身(心や行動)に変化を起こし、他人に対する感情も肯定的に受け止められるようになります。

まず自分自身に『愛』を持っていなければ、他人に分け与えることも、ましてや人を愛することもできないのです。

誰かに愛されたければ、まず自分を愛することが大切なのです。

そして、その愛を相手に分け与えてゆくのです。

そうする事によってインナーチャイルドが今のあなたの人生を邪魔する事がなくなります。
あなたを苦しめている問題から解放されていくでしょう・・・。

今の自分が癒すの?自分に自信がない・・・・

そう思った方、心配はいりません。安心してください。

催眠中の意識は完全に子供の状態に戻る訳ではなく、 今の大人の自分の意識も、知恵も、判断力も併せ持っている状態です。

あたなは色々なことを学び、体験し、今のあなたは十分成長しています。

楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、悲しいこと・・・・

あのときできなかったことも、経験を重ねたおかげで、現在のあなたはあの頃よりはるかにやさしく、強く、かしこくなっています。

現在の成長したあなたなら、幼い自分ひとりでは解決できなかった事、解放できなかった感情を癒し、解放してあげられることが出来るのです。

セラピストである私も誘導中はついていますし、力を貸しますのでご安心してお受け下さい。

このセラピーは、愛に溢れたセラピーであり、もう一人の自分との再会と同時に一つになる感動的なセッションです。

このセラピーを通じて、自分自身を取り戻しませんか?

>> 心理療法の種類:目的について

PAGE TOP